中川学さんの解説付き!泉鏡花『龍潭譚』を中川学さんが朗読&解説してくださいます。
奈良県立図書情報館での中川学絵本作品展(2026年6月9日(火)~7月12日(日))に合わせて、当店でも中川さんの作品を展示させていただきます。期間中、サイン本の販売なども行います。
さらに!
7月11日(土)には、泉鏡花『龍潭譚』を中川さんご自身が朗読、解説していただくイベントをひらいていただくことになりました〜、うれし〜。店主は全く泉鏡花についてゼロ状態なので、同じく泉鏡花の入り口に初挑戦の皆さまのご参加をお待ちしております!
<中川学さんより『絵本龍潭譚』朗読会について>
『龍潭譚』は明治の文豪として知られる泉鏡花が最初に書いた幻想文学と言われています。それまで観念小説と言われる個人の美学に殉じる物語を描いていた鏡花はここからもちまえの「おばけずき」資質を生かした幻想的な作品を次々と発表していきます。処女作には作家の全てがあると言いますが、まさに『龍潭譚』にはのちの代表作『高野聖』や『草迷宮』『夜叉ヶ池』などの原型を見ることができます。それだけではありません。短編ながら完成された一つの幻想文学として、三島由紀夫や澁澤龍彦など歴代の幻想世界の目利きたちを唸らせる魅力に溢れています。鏡花23才の発表作品。天才です。
この龍潭譚を学生時代に読んで、いつか絵本にしたいと思い2011年に私家版を自費出版した後、紆余曲折を経て2023年に国書刊行会から普及版を出版しました。旧仮名・旧漢字で書かれた鏡花の文体は難解だと思われているので、挿絵を加えることで少しでもアクセスしやすくしようと試みました。
でも、まぎれもなく鏡花作品の魅力はその旧仮名・旧漢字で書かれたその文章自体にあります。今回、皆さんよりちょっとだけ読み慣れた僕が朗読をすることで、鏡花の文体の美しさ、かっこよさを伝えられたらと思います。鏡花の幻想世界にアクセスする入口となれば幸いです。
中川学
泉鏡花の入り口
日時:7月11日(土) 17〜18時半
参加費:2,000円
申し込み・お問合せ:hon.iriguchi@gmail.com



中川 学(なかがわ がく)
1966年生まれ。
浄土宗西山禅林寺派僧侶。京都・瑞泉寺で住職をしながらイラストレーターの二足のわらじを履いている。デジタル手法で描き出される和洋を問わない様々なモチーフは、2005年ドイツの美術出版社TASCHN発行の世界で注目されるイラストレーターを紹介した書籍「ILLUSTRATION NOW」に選ばれ、また2007年よりロンドン発のトレンド雑誌MONOCLEの挿画・表紙画を手がけるなど海外からも高い評価を得ている。現在は時代小説の装丁画や絵本など日本文化に根ざした仕事に力を入れている。
『繪草子 龍潭譚』(自費出版)と『絵本 化鳥』(国書刊行会)は共にアジアデザイン賞受賞、朱日記(国書刊行会)、『榲桲に目鼻のつく話』(エディシオン・トレヴィル、河出書房)は特装版(エディシオン・トレヴィル)がindigo Design Award 2020 Book Design部門GOLD賞・第54回造本装幀コンクール「出版文化産業振興財団賞」受賞。「だいぶつさまのうんどうかい」(アリス館)は第9回リブロ絵本大賞受賞。
主な小説挿絵/橘花抄(葉室麟著 週刊新潮2009-2010)、とっぴんぱらりの風太郎(万城目学著 週刊文春2011-2013)、尼子姫十勇士(諸田玲子 サンデー毎日2017-2018) 織部の妻(諸田玲子 京都新聞2023 )など
主な絵本/『絵本 化鳥』『朱日記』『絵本 龍潭譚』(国書刊行会)、『榲桲に目鼻のつく話』(河出書房新社)、『だいぶつさま おまつりですよ』『だいぶつさまのうんどうかい』『だいぶつさまかぜをひく』『おいなりさん』『絵本法然上人ものがたり そのとき門はひらかれた』(共にアリス館)、『やまびと(えほん遠野物語)』『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(共に汐文社)、『八雲えほん 因果ばなし』(岩崎書店)、『のこったのこった』(絵本館)など多数。

コメントを残す