
私は自殺したことはないし、近親者で自死した人もいない。・・・本当にそうだろうか。私がそのように記したところで、実際にどうかはあなたには分からない。言えないだけかもしれない。あるいはただ、私が知らないだけなのかもしれない。そんな風に誰にも知られないまま、ひっそりと自死について抱えている人たちは私たちの隣で黙って立ったり座ったりしている。
今回ゲストに来てくださるお二人、森本康平さんと、よだかさんは、肉親の方を自死で亡くされていることを公にしている。かつては言えなかった時期もあっただろう。そんなお二人が学生時代に出会い、「自死で身近な人を亡くした人との対話の活動」”wish you were here”を始めた。その活動などについて書かれた『身近な人の自死とグリーフをめぐる語り合い: wish you were hereの対話』が、この8月に創元社から刊行されます。今回、ほんの入り口では著者のお二人をお招きして、静かに入り口をひらこうと思っております。聞こえなかった声に、耳をすます日。
森本さんからのメッセージ
今でも年間2万人近くが自死で亡くなるなか、家族や身近な人の自死を語れる場所は多くはありません。
遺された人たちが、語りたいときにその話を語れる相手がいて、必要であればサポートにも繋がれる社会であってほしいと願って、対話の活動や音声配信を続けています。
本には僕自身の経験や、活動を通しての出会いや心境の変化を書かせてもらいました。この本が遺された人やそのそばにいる人の、何かのきっかけになることを願っています。
良かったらよだかさんとの対話を直接聞きにきてください。
よだかさんからのメッセージ
「自分と同じように自殺で身近な人を亡くした人たちは、どこでどうやって生きてるんやろう?」
wish you were hereという活動の入り口を開いてくれたのは、自分の頭のなかにふと浮かんだこの問いでした。そして、その入り口の先には、自分と同じような苦しみをひそかに抱えながら生きている人たちがいました。
自死・自殺に関する話題は語りにくく、触れにくいものであるかもしれません。
「誰にも言えない気持ちをどうしたらいいんだろう?」「家族を自死で亡くした友達にどう声をかけたらいいのかな?」「森本くんが書いた本はどんな内容なんですか?」
みなさんの頭のなかに浮かんだ素朴な問いが、閉ざされた対話の入り口を開くきっかけになればいいなと願っています。
「wish you were here」の入り口
日時|2026年8月30日(日)17時〜19時
参加費|2,000円
お申し込み・お問い合わせ:hon.iriguchi@gmail.com
森本 康平(もりもと こうへい)
92年生まれ。 大学時代の友人のよだかさんと自死で身近な人を亡くした人との対話の活動”wish you were here”を2021年より続ける。
全国自死遺児500人調査や、リブオンのグリーフサポート事業にも関わる。月ヶ瀬と奈良市街地の二拠点生活中。愛車のスーパーカブ50での移動が大好き。
よだか
93年生まれ、大阪在住。10歳のときに母を自死で亡くし、2021年11月に森本くんとともに”wish you were here”の活動を始める。民間団体で教育相談・自殺相談事業に携わるかたわら、一般社団法人リヴオンでいのちの授業認定講師や「大切な人を亡くした若者のつどいば」スタッフとしても活動している。ポテチ、アジア映画、編み物が好き。
wish you were here:wish you were here

森本康平、よだか、尾角光美
『身近な人の自死とグリーフをめぐる語り合い: wish you were hereの対話』
発行:創元社
定価:1,800円(+税)










